PGMは8日、アコーディア・ゴルフへの株式公開買い付け(TOB)の件で、「アコーディア・ゴルフとの経営統合に向けた考え方について」として、「マネーゲームに巻き込まれることは本意ではない」との見解を発表した。
アコーディア側はすでに合併などの組織再編を行うために必要な総会の決議要件を現在の3分の2から、4分の3以上に加重する定款変更を行うための臨時株主総会を3月中旬に召集することを発表している。
同社株は、前日の7日に村上ファンドの元メンバーたちが残る投資会社「レノ」が、13%超の株式を取得したことが判明。これまでTOB価格に達せずに動きの鈍かった同社株も、8日の東京株式市場で、前日比1900円高の8万2800円まで買われる場面があり、TOB価格を上回った。
PGMは「思惑買いにより、アコーディアの市場株価が大きく乱高下していますが、思惑によるマネーゲームに巻き込まれることがは全く本意ではございませんので、当社といたしましては、両者の経営統合に向けて、当初の予定通り、公開買い付け価格8万1000円による公開買い付けを粛々と継続してまいります」としている。
アコーディア側の抵抗はすべて織り込み済みともされる一方で、思わぬプレーヤーの参入は予想外だったかもしれず、注目を集める闘いになってきたようだ。