米ハーバライフ株の取引を巡って、著名ヘッジファンドマネージャー2人がそれぞれ対立することになり注目を集めている。また、米証券取引委員会(SEC)が、同社の販売方法などについて重大な関心を示しており、調査を開始した、と9日のNYタイムズが伝えるなど、同社株の行方は波乱含みの展開となっている。
昨年末に投資家カンファレンスで、米著名ヘッジファンドマネージャーのビル・アックマン氏が、ハーバライフについて「ピラミッドスキーム」だとして、経営数字に水増しも行われていると批判。空売りを仕掛けた。また、特設サイトも開設して訴えるなどキャンペーンを展開し始めた。
ただ、9日にサードポイントのダニエル・ローブ氏が同社株8%を取得したことが判明。フリーキャッシュフローなどの高さに着目し、アックマン氏による意見表明後は落ち込んだ株価は割安水準と判断。今後の株価上昇が見込まれると見ているようだ。
1月9日の同社株価は、1.60ドル高(+3.06%)の39.95ドルとなった。昨年のアックマン氏の売り表明で株価は3割近く落ち込んでいた。

ビル・アックマン氏