米司法省は9日、フロリダ在住の79歳の女性が税逃れのため、スイス銀行大手UBSに持つオフショア口座を申告していなかったとして脱税の罪に問われていたが、同州の連邦地裁は2100万ドル(約18億円)の罰金支払いを言い渡したと発表した。
同省によると、UBSのリヒテンシュタイン、パナマのオフショア口座を亡くなった夫から継承し、そこに4200万ドルの資金が入っていたという。ただ、IRS(米国歳入庁)に申告をしていなかったとして、2009年に起訴されていた。
当時はUBSは米国人の富裕層顧客に対して脱税を主導したとして、米国政府が強く批判していた。IRSはUBSの内部告発者に情報提供の報奨金として1億400万ドルを授与している。