税金との戦いを乗り越え軌道に乗る
一方、税金を払いたくない一心で30万円未満の消耗品を多数購入し、節税に走りすぎるのも結局は無駄遣いになる事が多く、企業体力を落とす結果となります。
正直、今の日本の税制で事業を大きくするのは結構大変です。特に事業拡大に大きな資産が必要で減価償却が伴う場合、購入した会計期間はほとんど経費として計上できません。よって現金はたくさん出ていくのに、利益も出てしまい高額な税金を払う羽目になります。
ほとんどの企業はこの減価償却を伴うビジネスをやっており、起業してから何年もこの辛い期間を経験しなければ事業を拡大できないのです。
逆にずっと投資を続けながら、厳しい税金との戦いを乗り越えますと、やっと経営は軌道に乗って来ます。
規模や投資額、成長スピードにもよるため一概には言えませんが、5年程度は厳しい状況が必要かもしれません。
税金を知り、節税と税金のバランスを考え、減価償却と上手く付き合っていくことが経営には本当に大切だということです。
なかなか独立したばかりの頃はそんなことを考えていられない状況だと思いますが、独立して1年経ったら頃から意識をしていく必要があると思います。
さて次回は、「社長の存在意義はなんといっても社員!本当の社長への昇華」についてお話をしていきたいと思います。
◆森田 健太郎 1967年生まれ、大学院卒業後、KDDIに就職。4年半後、ヘッドハンティングによってマカフィーに転職。2000年にセールス世界一となり最年少部長に昇進。その後、ベンチャー企業の役員を経て06年グリーンツリーを設立。4カ月でCMS業界トップレベルに。現在は美容事業も展開中。