【きょうの名言】ビンタの痛みとぬくもりは今でも忘れられない

 大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将(2年)が顧問の度重なる暴力を苦に自殺をし、また体罰が問題視されている。線引きは難しい面はあるのだが、次のような意見もある。

 野球殿堂入りを決める野球体育博物館が、元広島の大野豊氏らを表彰した。スポニチあての独占手記の中に興味深い一文がある。

 「師匠であり恩師。ふがいない私を何とかしようと向けられたビンタ、その痛みとぬくもりは今でも忘れられない」

 軟式出身ながら、広島のエースになり、1988年に沢村賞投手に、そして殿堂入りを果たした。その陰には2人の愛のムチがあることを明らかにしているのだ。

 一人が、当時の監督だった古葉竹識氏と、名投手の江夏豊氏だった。

 バスケット部の顧問は、度重なる暴力をふるい、自殺の前日には3、40発殴ったと主将が亡くなる前に漏らしていたという。

 愛のムチという言い方をするが、振るう側の拳にどんな感情がこもっているのか。体罰を容認することは難しいが、その点はいつの時代でも重要となる。

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