大阪市立高校をすべて府に移管へ(橋下市長)

 大阪市の橋下徹市長は17日、市立桜宮高校のバスケ部主将が顧問の暴力で自殺した問題で、
「大阪市が持ってはいけない。管理能力を超えている」として、すべての市立高校を大阪府の所管とする考えを示した。また、桜宮については、来年度は「体育教諭の総入れ替えをしなければ、体育教諭の人件費を執行しない」と述べた。

 橋下市長はこの日、松井一郎知事に市立高校を府立に移管する考えを伝えた。スケジュールは明言しなかったが、府市統合の構想にももとからあったという。

 桜宮の体育科の入試についても中止し、普通科に増員する考えを示しているが、校長以下すべての教員の総入れ替えという考え方を示した。

 「教育委員会は指導の継続性というが、全員総入れ替えしてもらわなければ困る」と反論。その上で4月1日時点で、「もし今いる体育教諭がいれば予算は執行しない。人事権は教育委員会にあるが、予算執行権はこちらにある」と述べた。

 21日の教育委員会で決定する見通しだが、委員会を前にして、市長が先にけん制を打った形だ。

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