東京電力福島第一原発事故で、現地で「トモダチ作戦」で派遣された米兵8人が被ばくしたとして、同社を相手取って損害賠償を求めて、サンディエゴ連邦地裁に提訴したが、米WSJが代理人弁護士の話として「東電の回答期限(60日間)以内に、追加の訴えを起こすつもり」と伝えており、事態はさらにエスカレートしそうだ。
昨年12月に賠償額合計100億円以上を求めて提訴されたが、米WSJによると、体重が激増したり、逆に約14キロ激減したり、あるいは胆のうの摘出手術、甲状腺に異常が生じた人が複数出たという。医師による診断を受けての上だという。
東京地裁においては、福島第一原発から降ったとされる放射能を「無主物」なる主張が行われるなど、責任の所在を問わないものに。明らかに東電有利、と言っても過言ではなかった。ただし、米国では陪審員が東電の側に回るとは考えにくく、東電には厳しい展開が予想される。
海外でどの程度まで被害が認められるのか、東電の賠償金の出元は日本国民からの税金でもあり、先行きに注目が集まる。