大阪市教育委員会は21日の会合で、市立桜宮高校体育科の入学試験を行わないことについて採決を採り、賛成多数で中止となった。委員5人中4人が中止案を支持した。
同高校ではバスケットボール部で顧問教諭のたび重なる暴力によって、主将が自殺に追い込まれた。その事件を受けて、橋下徹市長は、同校教員すべての人事異動と体育科の入試を中止とすることを提案(体育科の定員は普通科に回す)し、教育委員会が採決しない場合には、予算執行を行わないなどの対抗措置を明言していた。
橋下市長はこの日朝に同校を訪れ、全校生徒に提案を説明していた。直前の変更は、受験生にとっては大きな方針転換を迫られることになり、大きな負担がのしかかる。