米国の高額所得者向け増税の影響が思わぬところに及んでいる。ゴルフ界のスター、フィル・ミケルソン選手(42)が増税を理由に引退することを示唆した。
ミケルソン選手は米LAでのトーナメントを終え、米ゴルフチャンネルのレポーターに対して、「わたしの身に何かドラスティックな変化があるかもしれない。わたしの税率は62~63%になる」と語ったという。
ミケルソン選手は所得税、キャピタルゲイン課税などを合わせて最高ランクの税率となる。従来から10%程度税率がアップすることになるが、これが大きな負担となる。
フォーブスによると、ミケルソン選手の昨年2012年の賞金など含め収入は総額で4700万ドル(約42億円)に上る。63%を差し引かれた場合に、手元に残るのは16億円程度ということになる。
もちろん、国籍をカナダに移すという選択肢もあるというが、ミケルソン選手は過去にガンである夫人のそばにいるために何度か長期離脱を経験している。
「来週になればまた話すかもしれない」と早急な結論は避けたものの、最悪の場合は引退することもあり得ない話ではない。ミケルソン選手はPGAツアー通算40勝で歴代9位タイ。
フィル・ミケルソン選手(公式サイトより)