日医総研は東北3県(岩手、宮城、福島)の医師を対象にした、「被災地の医療に関する医師の意識調査」の結果を発表し、健康状態が「よくない」医師は震災前の6.3%から、現在の15.5%に増加した。特に福島県では震災前の5.6%から19.4%と3倍以上に増加している。
この調査は、東北3県の医師3016人から有効回答を得たもの。震災の影響でストレスを感じている医師は全体で52.0%、福島県では62.9%だった。また、沿岸部では7割を超えた。
自由記入欄には、医師不足、看護師不足、原発事故対応への不満などがあったという。
こうした状況にも関わらず、「今後も自身の地域で診療を継続したい」と回答した医師は全体の86.5%、「5年後も継続したい」が70.1%となった。診療を継続したい意向には、自身の健康度の次に医師不足が影響を与えていた。
また、病院の75.0%、診療所の60.0%が何らかの被害を受けており、病院の9.2%、診療所の6.8%が全壊もしくは、被害が大きかったとしている。