大不況を経験すると強い投資家になる
前回は、FXで1カ月最高1000万円を稼いだトレーダーsarah(サラ)さんの手法を紹介した。今回はそうしたトレードの中で得た教訓を紹介する。
1929年のNY市場の大暴落に始まった大恐慌、さらに昨年夏以降のリーマショックなど、大きな暴落相場は必ずやってくる。もちろん、投資家心理としては、こんな時代は経験したくはない。できれば、ずっとバブル相場に乗っていたいだろうが、そうはいかない。しかし、この辛く苦い経験が後々、投資家を強くするのだという。
「最初に予防注射を打っておくようなもので、相場は怖いものだと思うことで無茶をしなくなりますから。去年あたりから、始めた投資家の方が、多分、長く生き残るような気がしますね。それでなくても、年に2回や3回は暴落の時期はありますから、最初から経験しておくのは必ず自分のためになると思います」
sarahさんによると、今のボラティリティは以前よりも格段に高くなり、リスクは増しているのだという。「ボラティリティがないと勝てないことは確かですが、今はポンド円だと1日に4、5円動くこともあります。以前よりボラティリティは高くなってきています。わたしはレバレッジを押さえていたりしていますが、無茶をする人は必ずやられます」という。
やはり先立つものは「リスク管理」ということになるのだろう。sarahさんは今の状況を見越して、FXの取引は押さえて、現在はCFDでダウも取引しているのだという。これにはもう一つ理由がある。
sarahさん