サンケイビルTOBでインサイダー取引

 証券取引等監視委員会は25日、サンケイビルの株式公開買い付け(TOB)で、内部情報をもとにインサイダー取引を行い金融商品取引法違反の疑いがあるとして、売買対象者に対して、263万円の課徴金納付命令を出すように金融庁に勧告した。

 今回の対象者は、サンケイビルの関係者から、サンケイビルの株式公開買付けを行うことについての決定をした事実を聞いた。その事実が公表される昨年1月20日よりも以前の、同月11日、13日に、同社株合計6000株(178万円8200円)を買い付けた。

 課徴金の計算としては、次のようになる。

 (公開買付け等の実施に関する事実が公表された後2週間における最も高い価格)×(買付株数) - (買付価格)×(買付株数)

 公開買付け公表後2週間のサンケイビルの最も高い株価は、昨年1月26日の738円だったことから、次の金額となる。

(738円×6000株) - 買付価額178万8200円=263万9800円

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