台湾にノーベル賞賞金を超える賞創設

 台湾の大富豪サミュエル・イン氏(62)が、自身の財団から1億ドルの資金を基にして、ノーベル賞の賞金を上回る賞「タン賞」を創設したことを発表した。副賞は約1億5000万円で、ノーベル賞の約9000万円を上回る。

 イン氏は金融、不動産業などで資産31億ドルを築いた大富豪で、この賞を創設するために自身の財団から1億ドルを出資した。

 賞は2年ごとに、生物学」、文学など4部門で顕著な功績を残した人に贈られる。イン氏は「賞を創設することがわたしの長年の夢でした。研究に寄与して、これを国際的な賞にしたい」としている。

 ノーベル賞が、運用が不調の上に、賞の性質上、スポンサーなどを受けられないために、賞金の減額が決定された。

 このタン賞は、台湾高等研究所がノミネートし、受賞者を選定することになるという。ノーベル賞のように賞の独立性などは現在のところはわからない。最初の受賞者は2014年7月に決定する。


サミュエル・イン氏(左)

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