観光客がコインを投げ入れることで知られる、ローマの観光の名所「トレビの泉」の改修工事の費用として、イタリアのファッションブランド「フェンディ」が290万ドルを寄付することを29日発表した。
18世紀の1762年に完成したトレビの泉も施設の老朽化が激しく、これまでにも小規模な改装は何度も行ってきたが、今回はこれまでにない最大規模の改修となった。
ただ、ローマ市の予算繰りが厳しいこともあり、フェンディが 協力することになった。デザイナーのカール・ラガーフェルド氏、シルビア・ベントリーニ氏が寄付することを決めた。
フェンディ当主の3代目にあたるシルビア氏は地元紙に「泉はローマ人にとっては、インスピレーションの源泉」とも話すほど切っても切れない存在。市に尽力したい旨を申し出たという。
工事は早ければ年内にも開始し、約20カ月かかるという。