大フィルは関電秘書室が肩代わり?
例えば秋山顧問。関電会長時代に関西経済連合会会長を務め、相談役、そして顧問となり、現在、大阪財界が後押しする大阪国際会議場の社長を務めている。会議場社長としての年給与約1400万円は、関電会長時代に年収6000万円ともいわれた秋山氏には、少ない。
関電顧問としての年1000万円(推定)を加えれば、多少は色がつく。だが、秋山氏には、顧問であるから関電の社有車を使用できたり、関電社員を財界活動のスタッフとして使うことができたりすることのほうが、意味が大きい。
小林氏も同じ。大阪フィルハーモニー交響楽団の理事長などを現在も務め、顧問だから関電社有車を使う。必要な調べ物やスケジュール管理、挨拶の用意などを、関電秘書室が肩代わりする。
現在、関電の森詳介会長も関経連の会長を務めているが、関経連に専従している関電社員もいるし、関電秘書室は財界活動の黒子という役割も担っている。