債券王グロース氏「リスクの割にリターンのない時代」

 PIMCO(パシフィック・インベストメント・マネジメント)の、「債券王」ビル・グロース氏は、現状の投資環境について「あまりにも大きなリスクの割には、得られるリターンが少なくなっている」との見解を示した。

 これは、同社の公式サイト上の2月の投資レポートの中で、「クレジット・スーパーノヴァ」(信用の大爆発)と題して述べている。

 グロース氏はこれまでに、そう遠くない将来に、ゼロの労力で得られた金融緩和によるツケ、つまり低成長下でのインフレが到来すると将来的なリスクを懸念していた。

 今月は、その話題をさらに発展させて、投資運用業者や一般の投資家、さらには投資を行わない預金者までインフレに晒される可能性を示唆した。また、それに備えて、そのリスク回避の一つの方法として、海外に資産を移動させることも勧めている。

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