著名雑誌で毎年発表される富豪ランキング。世界で最も成功した人、国中で一番のお金持ち…になることは最高の栄誉に違いない。ところが、中国では少し事情が違うようだ。この国では米紙・フォーブスや、中国誌・胡潤の“富豪ランキング”のことを“豚殺しランキング”と呼ぶ。ある研究によると、こうした富豪ランキングに名前を連ねた中国富豪のうち、17%の人が最終的に刑務所送りになっているというのだ。
ランキング掲載は「ブタ箱」行き
米紙・アトランティックが伝えたところによると、億万長者の数は過去6年の間に、たったの15人から250人に急増したが、一部の人の富豪生活は短命に終わっているという。
イギリス人ジャーナリスト、ルパート・フージワーフ氏は、1999年以来、雑誌・胡潤の一部として、中国富豪ランキングを発表してきた。この雑誌は、中国のビジネスや富裕層に関する調査を発表しているもの。
フージワーフ氏は、特権階級の事を扱っている訳ではないとし、ランクインした人のうちわずか1%しか犯罪を犯していないと主張する。ところが、最近の胡潤ランキングは、彼のその言葉を裏切り、多くの富豪が逮捕されるという結末となった。