8億円投資家「引退宣言」、業績相場は終わり

 資産8億円のイチ個人投資家の「引退」宣言が話題となっている。昨年秋から急騰する日本株市場だが、そんな中で資産8億円という個人著名投資家・五月さんが「てっしゅう!」とブログで宣言し、日本経済新聞の電子版も取り上げるなど、活気づく株式相場の一つの現象として取り上げているほどだ。

 五月さんの手法は、低成長の相場にあっても、業績が上方修正されても割安水準である銘柄を買うことで、数倍になる成長株を購入し利益を積み上げるというもの。

 現状は、何でも騰がるという相場に突入しており、逆にそうした手法が難しくなるという局面でもある。

 五月さんは、2月2日に自身のブログに「日本一の投資家を目指すべく、稼げるだけ稼ぐというスタンスでこれまで相場に取り組んで来ましたが、ここらで一旦そうした積極的な運用から離れることにしました。バブルの初動で降りる男の物語は一旦ここでおしまいです」などと書いている。2銘柄を残してほぼ全て売却したのだという。

 ここから見えてくることは、一方で、「素人さん」でも儲けることができる貴重なチャンスでもあるということ。リスクはあれども、乗らなければバブルの実は享受できないということでもある。

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