東電が通期見通しの最終赤字1200億円に拡大

 東京電力が4日発砲した第3四半期決算で、売上高は前年同期比14.0%増の4兆3342億円、経常損益は1950億円の損失となった。最終損益は通期で450億円の赤字を予想していたが、今回さらに拡大し1200億円になる見通しだとした。

 販売電力量は、一昨年の東日本大震災の影響からの反動増により、前年同期比2.4%増の1976億キロW(毎時)となった。

 支出面では、原発の全機停止で火力燃料の消費量が増加したことに加え、燃料価格の上昇などにより、燃料費が増加したことなどから、経常費用は前年同期比12.3%増の4兆5779億円となった。

 また、固定資産、有価証券の売却、退職年金制度の見直しなど経営合理化を行い、原子力損害賠償支援機構資金交付金6968億円を新たに計上。特別利益は8550億円となった。

 

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