米パソコン販売大手デルは5日、創業者のマイケル・デル最高経営責任者(CEO)がPE大手シルバーレイク・パートナーズとともに、一般株主から株式を取得し非上場化すると発表した。取得費用は244億ドル(約2兆2700億円)。
発表によると、1月11日時点の終値に対して25%のプレミアムをつけて、1株=13.65ドルで買い取るという。7月末までに取引の完了を目指す。
パソコン業界に大きな影響力を持つマイクロソフトだが、当初は買取のパートナーとなるとも報じられていたものの、資本参加の道を選ばなかった。ただ、資金融資という道を選び、今後もパサオコン業界に対して支援を行っていく。
デルは84年にマイケル・デル氏が創業し、廉価パソコンの製造直販で拡大していったものの、価格競争で価格優位性が失われ、近年ではタブレット端末、スマートフォンに市場を侵食されてきた。