デル非上場化に大株主2社が反対

 米大手パソコンメーカー、デルが株式非公開化を決定した件で、Tロウ・プライス・グループが12日、非公開化に反対する意見を表明した。サウス・イースタンアセットマネジメントに引き続いて大株主による反対意見表明となった。

 デルは、創業者のマイケル・デル氏と、シルバーレイクパートナーズによって、244億ドル(約2兆円)で一般株主から買い取ることを決定した。

 買い取りにあたっては、1株=13.65ドルとしているが、Tロウは、価値が低すぎるとの見通しを示している。Tロウは4%超を、サウスイースタンは8%超をそれぞれ保有している。

 両者ともバリュー投資家。他の株主の動向にも影響を与える可能性がある。

 デルは90億ドルの負債を抱えているものの、クラウドコンピューティングなどに軸足を移しており、今回の買収にあたってマイクロソフトが20億ドルの融資を行うなど将来性も加味されている。


マイケル・デル氏

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる