大阪市教育委員会は13日、桜宮高校のバスケットボール部顧問を懲戒処分とすることを決定した。
同教委によると、小村基教諭（47歳）は、平成6年4月1日から大阪市立桜宮高校に勤務し、バスケットボール部の顧問に就任してから、生徒に対する暴力を指導の一環であると位置付け、それが指導方法として効果的であるとの考えのもと、部員に恒常的に、平手打ちなどを行っていた。
昨年12月18日、同校体育館で他校との練習試合で、キャプテンが、相手選手に飛ばされたり、相手選手にボールを奪われたりすることがあったため、10分間のミーティングの際に、「なんで女に負けるねん」「しっかりせえ」という気持ちから、当該生徒の顔を平手で、少なくとも数回叩いたという。
さらに、その試合後にルーズボールの練習をさせた際に、その選手がボールに飛びつこうとしないため、顔を平手で、少なくとも1、2回叩いたという。
22日にも、同校体育館での練習試合で、試合中断中にベンチで「なんで意識しないのか」などと言い、その選手の顔を平手で、少なくとも4、5回叩き、さらに、その選手が黙っていたため、選手の顔を平手で少なくとも4、5回叩いたという。
そのうちに試合が再開されたので、試合の邪魔にならないように、その選手をベンチの横の方に移動させた上、「やるかやらんのかどっちや」と言いながら、側頭部を平手で、少なくとも5ないし7回叩いた。
その選手はキャプテンになった昨年9月以降、叱責される機会が多くなり、キャプテン交代の話を度々持ち出し、さらにそのような状況下で、重大な精神的苦痛を受けたが、これらの行為は、選手が昨年12月23日未明に自殺したことの大きな要因と考えられ、自殺との間には関連性があるものと認められる。
