安倍内閣のおかげでマクロファンドが復活

 安倍内閣が誕生する直前の政局からの日本市場の動きを受けて、マクロ戦略のヘッジファンドが好パフォーマンスをあげている。

 英フィナンシャルタイムズによると、今の世界でも最も大きなトレンドが発生するとの読みから、マクロヘッジファンドが復活しているという。ハービンジャー、カクストン、ポール・チューダーなどの名前が挙げられている。

 一言でいえば、円売り、日本株買いという大きな流れに乗っている。

 次世代通信網の投資に大失敗したハービンジャーは瀕死の重体だったが、息を吹き返している。また、円売りを仕掛けていると言われるカクストンは、2012年の最後の2カ月は6%、今年に入ってからも4%となっている。チューダーも、昨年のラスト2カ月で5%、今年1月で4%となっている。

 調査会社ヘッジファンドリサーチによると、グローバルマクロ系戦略のヘッジファンドは昨年のラスト2カ月間で平均して3.5%のリターンとなっている。

 ブラックマンデーの空売りなどで知られるマクロのカリスマ、ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、昨年後半に米アップル株を売却し、さらにこのほど約10年ぶりに新たなマクロファンドを設定している。

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