米著名投資家カール・アイカーン氏が、ハーバライフ株を約13%保有していることが14日わかった。10年に渡って遺恨試合を続け、同株式のショートを仕掛けているビル・アックマン氏との戦いの構図が鮮明となった。
SEC(米証券取引委員会)に提出したファイルによると、1400万株以上をオプションで取得している。また、将来的な話し合いの場を持ちたいとの要望も明らかにし、株式非公開化の意図についても言及している。
ハーバライフを巡っては、昨年末にパーシング・スクエアのビル・アックマン氏が、同社をピラミッドスキームとしてその手法を批判し、空売りを仕掛けた。そのことを世間一般に発表するなどした。
今年に入り、アイカーン氏が、アックマン氏の投資を批判。CNBCで歴史に残る舌戦を繰り広げるなど業界の話題をさらった。アックマン氏とは逆のポジションを取っていたことは予想できたが、具体的なポジションについては一切、明らかにしてこなかった。
今回初めて明らかになったことで、ハーバライフ側にも何らかの動きを見せるかもしれない。
同社株を巡っては、サードポイントのダニエル・ローブ氏も買いポジションを取っている。