宙に浮いた60億円の花瓶 その結末

手数料が高すぎると文句


王健林氏
 これまでの報道などでも経緯は伝えられているが、その理由は、落札が額の2割分である手数料1460万ポンド(約21億円)の支払いに納得しなかったからだという。オークションの関係者は、中国に行って何度も交渉したが、結局何の進展も得られなかった。

 こうして2年の月日が流れその間も交渉が続けられたが、最近やっと進展があった。新たな買い手がついたのだ。

 結局、競売会社のベインブリリッジズは、競売の権利をボナムズに譲り、そこで改めてオークションが行われ、落札された。落札価格はおよそ2500万(約36億円)ポンド。

 当初の約半分に落ち着いたが、既に大部分の支払いは終わっているということだ。関係者もほっと一安心というところか。ベインブリッジズにはある程度の補償金が支払われた模様だ。ちなみに今度の買い手もアジア人だというが、詳しい情報は明らかにされていない。

 貴重な美術品をめぐる中国大富豪のお騒がせ事件は、何とか丸くおさまったようだ。

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