第141回芥川賞と第141回直木三十五賞の選考委員会が15日、築地の料亭「新喜楽」で開催され、芥川賞は磯崎憲一郎さんの「終の住処」、直木賞は北村薫さんの「鷺と雪」に決まった。贈呈式は8月21日に東京・丸の内の東京會舘で行われる。
芥川賞は6作の候補作品の中から磯崎憲一郎さんの「終の住処」が選ばれた。磯崎さんは1965年千葉県我孫子市生まれ。早稲田大学商学部を卒業し、現在まで会社員。2007年「肝心の子供」で第44回文藝賞受賞、2008年文藝夏号の「眼と太陽」で第139回芥川賞候補となった。
直木賞は6作の候補作品から北村薫さんの「鷺と雪」が選ばれた。北村さんは1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業し、県立高校教諭を経て作家としてデビューした。直木賞候補になるのは今回で6回目だった。