ユニバーサルE、1000万ドルを還流の不適切会計か

 ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピンのカジノリゾート計画に関する支出で、同社が設置した第三者委員会はこのほど、計画に使用した3500万ドルのうち、1000万ドルは他に還流していたことを明らかにした。また、規制当局関係者への不正送金の疑いを報じているロイター通信、朝日新聞に対しても、報道の訂正などを要求する声明も発表した。

 第三者委員会は、スービックレジャー社に支払われた3500万ドルのうち、1000万ドルを資金還流させ、不適切な会計処理が行われた可能性が高いと提言した。現在では回収可能性が不確定である、としている。

 同社は、当初予定していた決算発表を延期していた。この計画については、規制当局に近しいとされる人物らに資金を使っていたとの報道がなされていた。

 ロイター、朝日の一連の報道については、元アルゼUSA日本支社管理部長が大量のデータを保有しており、同じ題名の文書も見つかるなどこの人物が情報源である、としている。同部長はリッツ・カールトンの会社情報、高級顧客データなどを持ち出すなどしている、として警視庁に相談しているという。

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