岡田和生氏がウィン取締役を辞任

 ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生会長が21日、米カジノ会社ウィン・リゾーツの取締役を辞任した、と発表した。

 翌22日にウィン社の株主総会が招集され、そこで解任が決定的であるとの情勢が発表されており、それを見越しての辞任とみられる。

 経営難だったウィンを2000年に、ユニバーサルが出資。岡田氏はパートナーとなり、これまでの出資総額は4億5500万ドルにも上る。資金難のウィン、海外販路を拡大したいユニバーサルの両者の利害関係が一致していた。

 しかし、経営が軌道に乗ってから亀裂が生じ始め、2011年には岡田氏が保有する約20%の株式を3割減価した上で償却を決定するなど、亀裂が決定的なものになった。それから対立が続いており、現在も係争中だ。

 辞任の理由について、岡田氏は「ウィンの独裁下にあって本来の機能をまったく果たせていない取締役会の構成員を務めることは、もはや適切なことであるとは考えられない」と説明している。

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