自動車メーカーのアウディジャパンが、2009年のミス・ユニバース日本代表に輝いた宮坂絵美里さん(28)を相手取って、副賞として貸与したアウディの車両の返還と1600万円の支払いを求めた訴訟を東京地裁に起こしていたことがわかった。もうすぐ世界中で各国代表を決める選考会が順次スタートし、熱戦が繰り広げられる。その一方で、両者の主張は平行線をたどっており、華やかなミス・ユニバースの舞台裏で、一台の車をめぐっての争いが続けられている。
1日あたり1600円のレンタル料も請求
優勝者の晴れやかな笑顔、そこに後日副賞として協賛者のアウディから車両が贈られることになっていた。当時の報道などでも「贈呈」という表現が大多数を占める。ただ、現実はそうではないようなのだ。
訴状によると、アウディは主催者との間で優勝者に車両「TT」を貸与する契約を結んでいた。期間は09年5~12月の6カ月間。だが、宮坂さんが現在も所有しているため、車両の返還と、10年1月からを有償貸与として算定した額約1600万円の支払いを求めている。