今週の週刊経済誌ランキング1位は2030年の職業について特集した「週刊東洋経済」となった。各誌ともに強気の見通しな特集を組みたがる中、2030年の自分の仕事はどうなっているか、との問題提起を行っている。
◆1位 週刊東洋経済 2030年あなたの仕事がなくなる
20XX年という書きだしで始まった特集は、グローバル化とIT革新により「仕事」が奪われていく様を描いていて面白い。タイトルは「2030年あなたの仕事がなくなる」だ。グローバル化は労働生産性を均等化し、技術革新は労働者の置き換えをする。このなかで特に中間層が「仕事」が奪われることとなり、実際に欧米では資格職があぶれている。
それとは対照的に、今後注目される仕事や働き方も紹介。「10年後にセクシーな職業」だ。第2特集には、斬新なヤンキー層の攻略法。
◆2位 日経ビジネス アベノミクス
毎週のようにアベノミクスを追いかけているが、今週は現状の評価と顕在化する問題点を指摘する内容だ。しかし、消費税増税について、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長、原田泳幸日本マクドナルド会長兼社長らが賛否を語っている。
◆3位 週刊ダイヤモンド 新・株入門
ちょうど1ヵ月前に「円安に乗る! 株・投信・外貨投資」と大きく円安特需を紹介したが、今号では「新・株入門 スラスラわかる!賢い投資術」として株をクローズアップした。積極的な投資家にとっては価値はないかもしれないが、小・中級者や知識として学びたい向きには丁寧な特集ともいえるからだ。
◆4位 週刊エコノミスト リフレの正体
言葉が独り歩きしだすと、「リフレの意味」なんて恥ずかしくて聞けないという人も多いだろう。このデフレから脱却するための緩やかなインフレ策はエコノミストの意見を二分している。