3億円トレーダー石田高聖被告に懲役4年

 自己資金40万円からデイトレードで3億円に増やしたという著名個人投資家で、知人女性(当時17)に暴行したとして、強姦の罪に問われた石田高聖被告の判決公判が27日、東京地裁(川田宏一裁判長)で開かれ、「反省の態度も見られず卑劣というほかない」として、懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、石田被告は平成24年4月5日午後1時58分ごろ、インディーズアイドルのAさん(当時17歳)のプロデュース業務として、東京・渋谷のホテルで撮影を行う際に、Aさんに無理やり暴行を加えた。

 Aさんは、暴行される前後に助けを求めるために、メールを知人男性に送信したり、また、電話が通話状態になっており、知人男性と職場の上司がこの時の石田被告の乱暴な声や様子が聞こえていたという。

 被害者は、その日のうちに警察に被害届を出したという。

 公判の中で、石田被告は供述をコロコロ変えており、川田裁判長は「事実と違うことを述べており、被告の主張は信用できない」とした。そうしたことが心象を悪くしたことは間違いなく、「被害者が厳罰を求めるのも当然」とした。

 石田被告はニートから株のデイトレードで、40万円から3億円に資産を増やしたことで著名トレーダーとなりマスコミでも数多く取り上げられた。「株セレブ ニートから億万長者になったオレの方法」など多くの著書も発表している。

 タイに移住もしていたが、投資顧問業の免許を持たずに、アドバイスを行い、投資家から報酬を受け取っていたとして、投資顧問業法違反の疑いで逮捕されたこともある。

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