HSBCは、アジア7カ国のマス富裕層を対象に「ライフスタイル、貯蓄・投資・消費行動、将来についてのプラン」を調査し16日発表した。日本人が元本保証を好み、一方中国人の46%は資産を殖やしたことがわかった。
日本、中国、インド、台湾、シンガポール、マレーシア、オーストラリアのマス富裕層(30歳から55歳の1500人以上を対象)に調査。
投資に対するリスクについては、中程度のリスクを挙げる回答者が全体の過半数。日本は、元本保証を望む回答者が28%と比較的多く見らた。
過去6カ月間の投資関連の行動については、中国、インド、台湾、マレーシアではマス富裕層の約3割が今まで以上に投資戦略について研究したと答えたが、日本とオーストラリアは、マス富裕層の約半数が金融危機の中でも投資ポートフォリオに変更はなかったと回答した。
一方、台湾ではマス富裕層の43%が金融資産の一部を売却して現金化したと答え、マレーシアでは36%が過去6カ月の間に投資額を増やしたと回答した。
中国のマス富裕層については、46%が6カ月前と比べて自分の資産額が増加したとしていることが明らかになった。
同社は個人の月収または流動資産額で見た、各国と地域ごとの人口上位10%にあたる層を「マス富裕層」と定義している。