米誌フォーブスが発表した長者番付で、日本国内では、ファーストリテイリングの柳井正氏が133億ドルで、唯一1兆円を突破し、4連覇を達成した。ビリオネアは全部で22人で新しい顔触れはなく、小売、ITが中心となった。1位の柳井氏は昨年から資産を移動するなど後継を見据えた動きもあり注目される。
今後の課題は1兆円の継承
1 柳井正 133億ドル
2 孫正義 86億ドル
3 三木谷浩史 56億ドル
4 森章 50億ドル
5 毒島邦雄 49億ドル
6 滝崎武光 43億ドル
7 高原慶一朗 33億ドル
8 伊藤雅俊 27億ドル
9 韓昌祐 25億ドル
10 三木正浩 23億ドル
(敬称略)
ユニクロのファーストリテイリングは2013年8月期の通期連結予想では、アパレル企業では初の売上高1兆円超えを掲げているが、達成そのものはそれほど困難ではないとも見られている。特に海外も1000億円以上となり、伸びシロの大きさからも期待できそうだ。
そんな中で、唯一の悩みとも言うべきなのが、自らの後継者。かつては外部から玉塚元一氏を招へいし社長に。退任後は自らが社長を兼務し現在にいたっている。
「後継者の世襲は絶対にない」と宣言してきたが、柳井氏は64歳を迎え、昨年は長男の一海氏が執行役員に。そして二男の康治氏も入社した。
実は2人の入社と前後して、資産の移転も行っているのだ。一部をオランダ籍の資産管理会社に移したことは、当時も話題となったが、配当課税の増税を見越してのものだとも言われている。一族合計で45.77%と比率は変わっていない。
1兆円を超える資産、今後の継承の方が頭を悩ます課題となる。
柳井正 21.67%
柳井照代 2.19%
柳井一海 4.51%
柳井康治 4.51%
(有)ファイト&ステップ 4.48%
(有)マスターマインド 3.40%
TTYマネジメントBV 5.01%