ハーバライフがアイカーン側から取締役2人受け入れ

 米ヘッジファンド業界でハーバライフ株を舞台に繰り広げられる戦いで、ここにきて進展があった。ハーバライフが、カール・アイカーン氏のサイドから役員2人受け入れと、保有比率の引き上げで、勝負の行方は大きく傾きつつある。

 カール・アイカーン氏が約15%保有し、10年戦争の仇敵であるビル・アックマン氏が大量に空売りをかけるという激しい罵り合いが行われるほどの対立構図。この戦いとは別に、ダニエル・ローブ氏が8%保有し、漁夫の利を狙っている。

 ハーバライフは、アクティビストのアイカーン氏から言われる前に、アイカーン・エンタープライズから2人の取締役を受け入れた上で、保有株式も現在の約15%から25%まで増やしてもらうのだという。

 アイカーン氏は、CNBCでハーバライフの株式非公開化の可能性に言及したことがある。対するアックマンは、特に有効な追加の攻撃手段を示せていない。
 
 ダニエル・ローブ氏は8%超保有しており、購入総額は2億7000万ドルほどで、すでに利益は5000万ドル近くの利益を出している。一部の報道では、降りる意思を示しているそうで、すでに売却したか、あるいは近々売却することもありそうだ。

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