預金金利だけで1900万円の笹川氏
ランキングはここでは都合4000万円以上を対象としたが、全34議員の中でいくつかのグループに分けることができる。それは概ね、次のようになるだろう。
【1】土地や株式などを売却した。
【2】病院、学校などの法人を経営している。
【3】大企業などの創業家出身である。
【4】配当や不動産などの資産から収入を得る。
【5】自分で事業を興す。
【1】の資産売却は1位の松本龍氏らが当てはまるだろう。まず、何億円というレベルの大きな臨時収入がなければトップになることは難しいだろう。
【2】病院、学校などを経営しているのは
11位の西島英利氏(6800万円)は、小倉蒲生病院理事長。
12位の伊達忠一氏(6200万円)は札幌医療検査センターの役員。
18位の船田元氏(5200万円)は作新学院の理事長兼学院長。
21位の中村博彦氏(5100万円)は社会福祉法人「健祥会」理事長。
不況の中でも安定した収入があり、国会議員という職業にはライフワークとして打ち込むことができ、恵まれている環境にもある。また、医療、福祉、教育など現場の経験を持っていること、さらには船田氏のようなマンモス校を持つ場合は、生徒の保護者、さらにはOB、教職員たちを合わせれば強力な組織票にもなり、選挙では圧倒的な強さとなる。この【2】のグループの安定感は抜群といえるだろう。
【3】大企業の創業家は8位の堀内氏や、15位の斉藤斗志二氏(5400万円)。斉藤氏は大昭和製紙の創業家出身で、自身も副社長を務めたこともある。
【4】は13位の笹川尭氏(6100万円)。定期預金の利子だけで1900万円もある。預貯金は9億1000万円だから低金利でも納得できる。さらに株式の配当は2000万円。笹川良一氏の子息のために、二世議員、相続リッチと世間的には思われている。だが、実際には地盤と遺産を受け継いでいないのだという。
【5】は26位の横峯吉郎氏(4500万円)が当てはまる。娘でプロゴルファーの横峯さくら選手のマネージメント会社「SAKURA」の社長。
一時期、秘書給与搾取などが明るみに出た議員もいるが、とにかく他に稼ぎ口を持っていなければ、厳しい職業なのかもしれない?{IMG:1178:C:C:IC}