最も富を生み出す国?中国

 胡潤2013年全世界富豪ランキングによると、10億ドル(約940億円)以上の資産をもつ人のうち、約半数をアメリカと中国が占めている事が分かった。

 調査によると、ランキングには1453人が名を連ね、このうち、アメリカ人が409人と全体の28.1%、中国人が357人と全体の23%を占めた。ちなみに、ロシアが88人で3位だった。

 こうした富豪の上場先を見ると、中国の株式市場が212社で、アメリカの211社をわずかに上回った(2013年1月17日の統計結果)ことが明らかになった。

 統計を発表した中国の民間機関・胡潤研究院によると、現在中国企業の上場環境は理想的とは言いがたいが、それでもかなり多くの企業が上場するために列をなしているという。現在上場していない企業は、銀行の融資などで資金を確保するのに苦労しており、上場は一つの重要な手段。統計によると、中国では100の企業が上場するごとに50人の20億元級(約240億円)の富豪を生み出している。

 ちなみに、ランクインした業種に一番多かったのは、不動産業。特に中国でその地位は揺るぎなく、富豪のうち約3割を占める。政府は不動産の引き締め政策を打ち出しているが、大企業にとっては全く問題がないといった様子だ。例えば、王権林(Wang quan lin)が率いる不動産大手・万達集団の収入は昨年比34.8%増となっている。

 中国で多くを占めると言えば、隠れ富豪の数だ。胡潤研究院によると、世界全体でもランキングに登場しない隠れ富豪は約2500人いるとされ、このうち中国は約750人前後、全体の3割を占めている。

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