東電虚偽説明は玉井氏の勘違いで決着(検証委員会)

 東京電力福島第1原発事故を調査していた国会事故調査委員会に、東電が虚偽説明をして調査をさせなかった件で、東電が設置した第三者検証委員会(委員長・田中康久元仙台高裁長官)は13日、説明は結果として虚偽だったが「故意ではなかった」とする答申を、廣瀬直巳社長に報告した。

 これは、昨年2月に国会事故調の田中三彦委員が、1号機建屋内部の立ち入り調査を依頼したところ、東電の玉井俊光企画部部長が明りがないために入ることはできないと答え、結果として田中委員は調査を断念していた。

 検証委員会は「玉井氏の直属上司は、報告や相談を受けていた可能性は乏しい」とし、また、当時の勝俣恒久会長、西澤俊夫社長の関与についても否定。

 勝俣氏は事前に報告を受けておらず、事後に知ったという。また、西澤氏はお互いに納得してスムーズに終わったものだと思っていたという。

 「勘違いに基づくもので、会長、社長、担当役員も一切関与していなかったことはもちろん、直属の上司さえ関与していなかったことは明らか」だとして、玉井氏一人による勘違いという結論を出した。

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