財界活動とは何のため?
これに対し、ある関電OBはこう話す。「電力に対する世論が厳しいいま、関経連会長を辞めると、森さんは関電本体でも会長を辞めるべきだいわれる可能性が高く、それは避けたかっただろう」。森氏の会長続投の真意として、かなり説得力がある筋読みである。
一方、5月27日の関経連の定時総会後の理事会で、新日鉄住金の友野宏社長(67)が副会長を退任する。旧住友金属工業といえば、関電、パナソニックとともに「関西財界御三家」といわれてきたが、新日鉄との合併により、関西を捨てた。
いよいよ存在意義が問われることになった関西経済連合会。「財界活動は何のために必要か。根本から問う時期にきている」(メーカー幹部)かもしれない。