「金を残すな、人を残せ」
明治~昭和初期の医師であり官僚、政治家であった後藤新平の言葉で、「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上」という名言があります。
実際には「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり、されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し」と続きます。
後藤新平が倒れる日に三島通陽に残した言葉です。
少し分かりやすく言いますと、「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ」という意味なのですが、まさにその通りです。
結局企業は人を残していかなければいつかは潰れると思うのです。
最近では1年以内に過半数が倒産し、5年以内に80%が消え、10年以内で95%が倒産するといわれています。
このサイト(http://q.hatena.ne.jp/1267672390)では、5年で「倒産」するのが8割、残りの2割のほとんどが「失敗」で、その中の4分の3は更に5年の間に「倒産」組の仲間入り。「成功」するのは1%ちょいで、その中でも「大成功」するのは全体のわずか0.3%ないし0.156%だと計算しています。
つまり、社長は今のビジネスにしがみついている場合ではなく、どんどん新規のビジネスを立ち上げ、それを右腕に引き継いでいかなければ、存亡の危機に立たされてしまう可能性が高いのです。