ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)がこのたび、世界のタックスヘイブン地域の会社設立代行業者などの顧客ファイル12万件以上を入手した。その中には、フィリピンのマルコス元大統領の娘をはじめ、世界の要人たちの名前もあり、秘密主義の世界の一端が明らかになる貴重な報道となっている。
タックスヘイブンには、数千兆円にも上る資金が流れているとされ、同地域への法人設立をサポートする業者も数多く存在する。今回、ICIJが入手した資料は、そうした専門業者の機密文書だという。
ロシアの政商オリガルヒたち、アゼルバイジャン大統領、インドネシアのスハルト大統領たちの名前もあったという。フィリピンの元マルコス大統領の長女であるアイミー氏は英バージン諸島に、信託基金を設定していたという。
ICIJは、政治と結びついた富も多く、公開されていない資産でもあり、問題視している。