アベノミクスで「億り人」ならぬ「兆り人」に

 米ヘッジファンド運用会社サードポイントキャピタルは、2013年第1四半期の投資家向けレターを発行し、昨年2012年の年率リターンが17.9%で、運用総額が今年3月末時点で117億ドルに達し1兆円プレーヤーとなった。

 西海岸に本拠地を置くサードポイントは、昨年はまずヤフーとのプロキシーファイトで注目を集め、スコットCEOの学歴詐称を暴いて退任に追い込むなどした。

 さらにその後は、ギリシャ国債の取引でも利益を出した。同社の創業者ダニエル・ローブ氏は、レターの中で、儲かった取引としてヤフー、日本のマクロ、ハーバライフなどの取引を列挙している。

 前半戦は、ヤフー、ギリシャ国債、金のショートなどで稼ぎ、後半戦は日本のマクロ投資によって大きく稼いだ。

 日本については「日本の量的緩和は戦わないでも勝てるような機会を提供してくれた」と、大勝だったことを物語っている。

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