アルノー氏高税率による移住取り止め、消費者の評判無視できず

 世界最大のラグジュアリーブランドグループ「LVMH」の会長、ベルナール・アルノー氏が、ベルギー国籍の取得を行わないことが11日わかった。

 AP通信によると、理由は、自身のビジネスへの悪影響を考慮したという。高額商品を扱う商売だが、コンシューマービジネスという点での評判がやはり、足かせとなったようだ。

 フランスはオランド政権の政策によって、年収100万ユーロ以上の人には75%の所得税が課税される。すでに名俳優のジェラール・ドパルデューさんがロシア移住を検討するなど、さっそく移住、国籍離脱などが相次いでいる。

 アルノー氏はフランスでナンバー1の大富豪だが、すでにベルギーをはじめ国外にも多数の邸宅を保有しているため、海外で生活することは何ら支障はない。

 ただ、ベルギー移住報道が出た後は、「やはり」という声が多く、自らの商売への影響を考えざるを得なかったようだ。

 コンシューマービジネスを営む人にとって、高税率から逃れるための移住に対して、影響を与えることになりそうだ。


ベルナール・アルノー氏

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