パソコン修理のJAFに(日本PCサービス)

 「先日、予算達成の懇親会で社員がサプライズのイベントしくれて、今年の9月でパソコンの即日訪問サポートの有料サービスを開始してから10年経つことに気づきました。当時は、パソコンに関するサービスは無料という意識が強く、私たちのサービスはなかなか受け入れてもらえませんでした。しかし、いまでは毎月1万5000件の依頼が入っています。また、昨年8月からは本社のある関西地区でテレビCMを流すようになり、着実に市場の裾野が広がっています」

パソコン版のカーコンビニ倶楽部を目指す

 こう語るのは日本PCサービスの家喜信行社長である。


家喜信行社長
 家喜社長は自動車メンテナンスの「カーコンビニ倶楽部」で知られる翼システムの出身。同社の営業畑で活躍し、所長を務めた大阪営業所を3年連続で全国売り上げトップに導いた実力者だった。その営業業務のなかで、パソコンのトラブルに悩むユーザーが多いことに気づく。そこで“パソコン版のカーコンビニ倶楽部”といってもよい個人向けのパソコン訪問修理業で起業を決意したのだ。

 しかし、2003年9月に大阪・吹田で「パソコン生活応援隊」の看板を掲げてスタートしたものの、修理依頼の反応はさっぱりで、月に4、5件程度。そして「用意していた資金が底をついて自分の貯金を取り崩したり、国民金融公庫に何度も通ったりしていました」と語る家喜社長にとって転機が訪れたのが、04年2月の「生活救急車」を展開するジャパンベストレスキューシステムの榊原暢宏社長との出会いであった。

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