15日の東京株式市場では、東電株が売買代金は3200億円、出来高は7億1500万株と取引が盛んとなり、一時は年初来高値となる476円をつけた。
出来高は4月に入ってから1億株を超えるようになり、12日が5億株、11日が2億株となっている。年初来安値は2月13日の182円だった。
東日本大震災発生の一昨年3月11日の終値は2121円で、そこから下落をはじめて、昨年1月10日の場中に153円をつけている。
東電は2014年3月期に黒字化を目標とするために、今後10年間で3兆350億円のコストカットの計画の上に、さらなるコストカットを掲げている。
柏崎狩羽原発の再稼働を計算に入れた上での経営計画となっていることだけでなく、福島第一原発の復旧作業で汚染水の処理に手間取っており、黒字化は見えてきそうにない。
ただ、現政権下であ、原発再稼働が視野に入っていることから、この日は東電や関電など電力銘柄が買われた。