法人と競り合い170億円で落札
その理由を説明する前に、まず2009年6月には、オリックス株1.2%(107万株)を保有し、第9位の株主としてその名が登場した。もちろん個人投資家としては筆頭株主だ。リーマンショック後には株価も大幅に下落したことがあり、その頃に50億円未満で集めたものと見られており、現在ではすでに売却済みで逆張りで巨額の利益をモノにしたようだ。
そして、因縁めいているのが、入札で競り合うことになったのが、オリックス不動産投資顧問だというのだ。訴訟資料によると、原告事務所は企画プランは住友商事に提案したが、結局は社内で通らなかったという。
建築士事務所はオリックス不動産投資顧問が落札するものと踏んでいたらしいが、実際にはまさかのまさかで、イチ個人のBNF氏が落札していたのだ。
170億円という購入額については、「実際よりも100億円くらいは高いのでは」(地元関係者)という予想以上の巨額の取引となったのは、入札で激しく競り合った可能性もうかがうことができる。それで、結果的に170億円という巨額の落札額に決まったのではないだろうか。
しかも借入金なしの一括払いだ。