米パソコン製造販売大手デルは16日、同社大株主のアクティビスト、カール・アイカーン氏との間で、同社株の追加取得に対して制限をつけることで合意したと発表した。
米証券取引委員会(SEC)に提出したファイルによると、アイカーン氏が単独で10%保有を超えず、また、共同でも15%を超えないという制限となっている。
デルは創業者によるMBOを目指しているが、キックアウトされることに反対する機関投資家がいる中で、アイカーン氏が大株主として現れて、デル経営陣に対して25%まで買い進めるなどとプレッシャーをかけていた。
合意に至るまでには、アイカーン氏がデルに対して株式の買い取りなどの取引について協議されたが、合意にはいたらなかったという。
創業者とPE大手シルバーレイク、資金供給するマイクロソフトがMBOの計画を進め、大株主のサウスイースタン・アセット・マネージメントが反対する中で、アイカーン氏、ブラックストーンが参戦している。
カール・アイカーン氏