ヨーロッパ全土で指名手配中の窃盗団「ピンクパンサーズ」が先日、仏カンヌのカルティエの店舗から、1300万ユーロ(約17億円)分に相当する宝石を奪って逃走していたことがわかった。
7月初旬に仏カンヌで、太陽と花柄のアロハシャツ姿でヘルメットを着用した2人連れの男がカルティエに入店し、白昼堂々と拳銃で店員を脅迫。ほんの数分で宝石を奪い、そのままスクーターで逃走したという。特徴としては、小さくてすばしっこかったという。
警察などによれば、これは「ピンク・パンサーズ」の手口ではないかとみている。この窃盗団は、1993年にロンドン・メイフェアの宝石店から奪ったダイヤモンドを、化粧クリームの中に隠し持っていたという手口が、映画「ピンク・パンサー」の1シーンと似ていたから、こう名付けられた。
その組織は、旧ユーゴスラビアの傭兵出身者200人から成るとも言われている。ヨーロッパでは宝石泥棒が捕まるたびに、一味ではないかという声は上がるものの、組織のメンバーはまだ捕まっていないそうだ。
しかも、警察はまだ組織自体を特定できておらず、事件解決はまだまだ先となりそうだ。