大富豪が長男のブログに切れて名誉棄損で提訴

 米エネルギー王で著名投資家のT・ブーン・ピケンズ氏が、長男のブログの書き込みで自身や家族の名誉を傷つけられたとして、名誉棄損などで200万ドルの損害賠償を求めた訴訟をダラス連邦地裁に起こしたことが、フォーブスの報道でこのたびわかった。

 長男マイケル氏が始めたブログには、冒頭から「12歳から飲酒をはじめ、17歳で薬物にハマった…」などと始まっている。およそ大富豪の長男とは思えないほどの暗く陰鬱な印象のブログとなっている。

 ピケンズ氏は現在では、5人の子供がいる。ただ、長男は薬物中毒になったり、4人目のタイ・ピケンズ氏は21歳で亡くなったり、他には会社経営に失敗したり、活躍どころか、むしろ不幸な人生を歩んでいるようだ。

 マイケル氏はさらに、自身がそうなった理由として、父から虐待も受けていたことであるとも記しており、ピケンズ氏には癪に障ったようだ。マイケル氏は「父はわたしを病人にしておきたいようだ」としている。

 通算離婚回数は4回で、4回の離婚を経ても12億ドルの資産を守り通している。

 ピケンズ氏は日本でも知られ、かつて1989年に、トヨタ自動車系列の小糸製作所の株式を買い集め、会社乗っ取りを画策したが、会社側の防衛に遭い、失敗に終わっている。


マイケル氏のブログより

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