医療費とは無縁の人もいる。その一方で、平成23年度の社会保障給付費のうち、医療費は年金の10.4兆円に次いで多い8.4兆円となった。無縁の人にとっての認識は？
「私は72歳だが、病院に行ったことはほとんどない。そうじゃない人って世の中にたくさんいるじゃない。飲みたいだけ飲んで、やりたいだけやって、いい加減に生きて、それで72でクチャクチャになってる人がいっぱいいるでしょ。そういう人たちが病院で払っている医療費を俺が払っている。俺が払ってるんだと思うと、何となくバカバカしくなってくる」
先日の衆院予算委員会での麻生太郎財務相の答弁だ。
現行のかけ捨てのような構造は、麻生氏のような健康な人にはキツイ。今の健康のために摂生してきた報いがこれか？ と本音を吐露した形だ。
社会保障費は近年、自然増分だけで年1兆円前後も膨らんでいる。それでも、健康な人への還元する方法はない。
麻生太郎氏
