今からでも間に合う週刊経済誌ダイジェスト、戦犯は抜擢社長

 今週の週刊経済誌ランキング1位は「日経ビジネス」。これまでお目にかかったことがない? 「道の駅」を特集した。車社会の地方では根付いている一つの流通文化だが、都市部の読者にとっては逆に新鮮な企画に見えるだろう。

 ◆1位 日経ビジネス 「道の駅」が地方を救う
 年間5億人、3500億円の市場が「道の駅」にはある。その道の駅を”第3の流通”と名付ける。第1は大型ショッピングセンター。第2をコンビニ。そして、第3の道の駅だという。

 しかし、最初から流通が成り立っていた訳ではない。福岡県豊前市の道の駅「豊前おこしかけ」の成功した実例などが紹介されている。

 ◆2位 週刊ダイヤモンド 親子で選ぶ「老後の住まい」
 80ページ以上の大特集。目玉はPart3の「サービス付き高齢者住宅(サ高住)ランキング」だ。全国各都市で現地調査した1218件のサ高住を、都道府県別にランキングしている。まさに本邦初のサ高住ランキングだ。

 ◆3位 週刊東洋経済 死んでたまるか!日本の電機
 先週の「クルマは日本を救えるか」に引き続き、日本の基幹産業の「いま」にフォーカスする。工場再編や事業譲渡、資産売却など敗戦処理ばかりが目立つ電機業界だが、本当に「日の丸電機は完敗したのか?」を問う特集だ。まず、工場の現状と4つの再生の芽を紹介する。

 おもしろいのは、「大手電機メーカーOBに話を聞くと、必ず出てくるのが『戦犯は誰なのか』という話題」。それは1990年代後半にリーダーシップを取った、いわばマスコミが持ち上げた「スター経営者」たちだ。共通点は「従来の主流事業が低迷していく中で、傍流出身の社長として華々しくデビューした」抜擢社長たちだ。いまだから言えることだけれど、経済マスコミにも大いに責任はあるが、読ませる2ページだ。

 ◆4位 週刊エコノミスト 投資大全
 アベノミクス、黒田バブルによる良い投資先はどこか? と極めて実質的。4部構成で、1部「どっちが得?」、2部「買い時・売り時」、3部「不動産復活か?」、4部「早耳株価材料」となっている。ジュグラー・サイクルでは拡張サイクルに突入しており、2017年3月まで続くのだと解説している。

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